将来も大切な歯を守る能力を持った治療を行いませんか。
皆さんは何のために今、歯科医院に行って歯の治療を行うのですか?
歯が無くなったところに人工の歯を入れるためですか?
それとも、生涯に渡りもうこれ以上歯を失わないように残っている歯も守るためですか?
歯を失う原因は、単に「歯の磨き方が悪かったから」、あるいは「歯が弱かったから」だけではありません。
生涯に渡って、歯を失うことなく守るためには、今まで歯を失った原因を解決して、今後歯を出来るだけ失わないような対策を考えた歯の治療を行わなければなりません。
このように残っている歯を守るための設計を行う治療方法を「予防補綴」と言って、まだ一部の歯科医院でしか行われていません。太田歯科医院ではこの予防補綴に長年取り組んできました。
そして、残っている歯を守るためにドイツ式のテレスコープ義歯は、インプラントや一般的な入れ歯に比べ、多くの利点があります。太田歯科医院では積極的にドイツ式のテレスコープ義歯を推奨してきました。
多くの皆さんは、歯を失った原因はご自分の歯の磨き方が悪かったから、あるいは自分は歯が弱いから、しかたがないとお考えです。しかし本当はそれ以外にいくつかの原因があります。
例えば歯を失う原因の一つに、一部の歯にかかる力が強すぎるということがあります。一部の歯に力がかかり過ぎて歯が抜けてしまうと、残っている他の歯にかかる力が増加します。そのことが原因でまた歯が悪くなります。
歯が抜ければ抜けるほど、残っている歯にかかる力は増えて行きますので、歯が何本か抜けてくると加速度的に歯が失われて行くわけです。しかしこの問題については現在の歯科医療ではほとんど対策を行っていません。私はこの「歯にかかる力のかかり過ぎ」が原因で歯が悪くなるのは、全体の半分くらいを占めているのではないかと考えています。
2006年に私が歯科医師向けの本「予防補綴のすすめ」に、実際に計算を行って、一本の歯が抜けると残っている他の歯に20%から25%もの負担が増えるということを説明いたしました。
歯の治療では上下で28本の歯をどのように力のバランスを取るかと言うことが非常に重要です。これは家を建てる際の建築学の理論に似ています。歯に力がかかる時、その力のかかる方向や、力を受ける面積などを考慮した設計を行わなければなりません。実際には、歯を失った所にインプラントや入れ歯を入れるだけで、残っている歯になんら治療を行っていない場合が多くあります。
歯を失った原因が残っている歯にも悪い影響を全く与えていなければ良いのですが、たいていは抜いてしまった歯よりは軽傷ではあるものの、残っている歯にも同じような原因で問題が起こり始めている場合がほとんどです。その原因に対して対策を行わなければ、いずれ残っている歯も同じように抜かなければならなくなります。
太田歯科医院では、この歯にかかる力について、色々な面からの対処を行い全体のバランスを整えて行きます。特にテレスコープ義歯はこの力のバランスをコントロールする上で、非常に有利な構造であるために、太田歯科医院では、ドイツ式のテレスコープ義歯を皆様にお勧めする割合が高いわけです。
太田歯科医院では日本ではほとんど知られていないドイツ式のテレスコープ義歯を平成9年より専門的に取り入れ、この技術を継承していくことが太田歯科医院の使命だと考えています。